2020/07/09
マーガリンとバターの違い。トランス脂肪酸ってなんやろう?
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マーガリンが身体によくないらしいって一度は聞いた事がありますか?
でもどこにでもたくさん売ってる。
本当によくないものなのでしょうか?
私は高校生の頃、デニッシュ食パンが大好きで・・!
そこにたっぷりマーガリン塗って食べてました。
学んで、いろいろ知ったときの衝撃と言ったら、もう・・。笑
選ぶ力をつけて欲しいという願いでお伝えします❣️
まずは、バターってなに??
バターは、主な原料が牛乳。
食用の油脂で乳製品です。
もっと細かくいうと・・飽和脂肪酸っていう脂肪酸をたくさん含みます
香りとかいいけど、摂り過ぎたらあんまりよくないやつやね。
そして牛乳のことは ほんまに牛乳でカルシウムがとれるんかな? に詳しく書いています♬
では、マーガリンってなに?
主な原料は植物性・動物性の油脂。
植物から摂れる油と、牛とか豚さんから摂れる油が原料ってことですね。
これも飽和脂肪酸という脂肪酸をいっぱい含みます。
マーガリン(Wikipediaより抜粋)
精製した油脂に
発酵乳・食塩・ビタミン類などを加えて乳化し
練り合わせた加工食品で
その製造過程において
水素を分子に付加して(水素付加、水素化)
常温で固体にしているもの
マーガリン翻訳(Makipediaより 笑)
きれいにさらさらにした油脂(ゆし)に
塩とか、ビタミンとかいろいろ加えて
乳化させた加工食品で
作る途中で水素をくっつけて
常温でも液体にならんと個体になるようにしているもの。
マーガリンもっと翻訳(Makipediaより)ww
あんまりよくないオイルに
塩とかいろいろいれて混ぜ合わせて
作る途中で
すんごい技術を使って個体にしたもので
常温でも液体にならんからパンに塗りやすい。
それのなにが危険っていわれてる?
せっかくの高い技術(水素添加)で作られたマーガリン
いったい、何が問題なの?
それはこのすごい技術、水素添加をするとき
大量に身体によくないやつが発生してしまう事。
それが話題の「トランス脂肪酸」やね!!
じゃあトランス脂肪酸ってなに?
トランスってだれかの名前?
トランス脂肪酸を多く含むもの
食品100gあたりのトランス脂肪酸の量。摂取限度は1日2g。
食品名 | 最大値 | 平均値 |
ショートニング | 31.2g | 13.6g |
マーガリンファットスプレッド | 13.50g | 7.00g |
スナック菓子・米菓子 | 12.7g | 0.62g |
コーヒー用クリーミング(無料のコーヒーミルクのこと) | 12.5g | 3.02g |
ビスケット、クッキー、クラッカー、パイ、 | 7.28g | 1.80g |
バター | 2.21g | 1.95g |
ファーストフードのアップルパイ、ポテト、チキンナゲットなどは
1つの商品に4〜6g含まれます♬
パン1枚に塗るのは8gから10gくらい。
他国ならその量でもう規制量に違反してしまいます。
ところで、トランス脂肪酸ってホントに身体にわるいの??
オランダやアメリカではマーガリンの販売は禁止されてます。
疫学調査でもトランス脂肪酸が生活習慣病の原因っていうのはハッキリしています。
減らせば減らすだけ病気のリスクが下がることもわかってる。
トランス脂肪酸が原因と思われる疾患は結構あります。
動脈硬化、心筋梗塞、認知症誘発、糖尿病リスク増大、アレルギー、アトピー、不妊などなど。
多くの国がトランス脂肪酸を規制
トランス脂肪酸の含む量を規制している国
デンマークは早かったんですね。
国 | 実施年 | 内容 |
デンマーク | 2003年 | 規則に違反した場合最高 2 年の禁固刑 |
ニューヨーク | 2006年 | レンストラン・飲料サービスに規制 |
カリフォルニア | 2008年 | レンストラン・飲料サービスに規制 |
スイス | 2008年 | 食品法規を改正して規制 |
オーストラリア | 2009年 | 規制 |
カナダ | 2005年 | 表示義務化。2 年以内に達成すべき数値目標を食品事業者に対して呼びかけその進捗を公開。
また国民に向け食生活における具体的な助言を実施。 |
シンガポール | 2012年 | 農食品・獣医局により規制化(1 年以内に当該規制に反する製品の製造や販売を停止し、在庫を処理する) |
※追記
米国食品医薬品庁(FDA)は2015年6月16日にこのような規制を決定しました。
”部分水素添加油脂を一般的に安全と認められるものたち(GRAS)の対象から除外する”
つまり2015年に規制されたのは、トランス脂肪酸を含む”部分水素添加油脂”です。
企業がトランス脂肪酸というものを食品に入れているわけではないんです。
技術の過程で、トランス脂肪酸が生成されてしまうのですね。
もっと詳しく知りたい方は農林水産省のホームページも参考にしてください。
トランス脂肪酸が含まれる量を表示することを義務づけている国
国名 | 実施年 |
アメリカ | 2006年 |
韓国 | 2007年 |
中国 | 2013年 |
台湾 | 2013年 |
香港 | 2008年 |
自主的に減らそうと実施している国
国名 | 中身 |
EU | 規制はないが減らすように各国へ通達 |
英国 | 食品事業者に減らすように求める |
フランス | 「水素添加油」の表示あり |
オーストラリアニュージーランド | 「トランス脂肪酸共同計画」を作り自主的に減らす対策 |
JAPA~N!!日本の規制は???
農林水産省は2008年に国民のトランス脂肪酸の摂取量調査を実施。
消費者庁は、2011 年に「トランス脂肪酸の情報に関する指針について」という報告書を提出。
「食品事業者に対し、トランス脂肪酸を含む脂質に関する情報を自主的に開示する取り組みを進めるよう要請した」
食品安全委員会では 2012 年、「国内での規制は不要」とする内容の評価書をまとめたという報道があった。
その理由について、「日本人の平均摂取量はWHO(世界保健機関)の示す基準値より低いから」としている。
私はひとりでも多くの方に選ぶ知識をつけて欲しいと思います。
自分のカラダにあまりよくないと思われるもの・・。
出来る限り、買わないようにすることが大切です。
一切食べないとかストイックなことではありません。
できる限りでも良いのではないでしょうか?
少しずつの心がけが将来、随分と違ってきます♬
必須脂肪酸は必ず摂ろう。
ところで、必須脂肪酸っていう身体に絶対にいるオイルはきちんと摂らないといけません。
良質の油は身体に必要で欠かせません。
オリーブオイルとか、亜麻仁油とか胡麻油などです。
保存版!健康的なダイエット〜スリムボディと美肌が手に入るオイルの摂り方〜
にオイルの摂り方書いてます。
このオイルの摂り方で私はめっちゃ健康的に痩せました。
まとめ3つ
1、マーガリンやショートニングに含まれているトランス脂肪酸
これが様々な病気の原因となっている。
動脈硬化とか糖尿病も怖いし、摂り過ぎたら腸がただれます。
2、外国はいろんな規制があったり販売を禁止してます。
日本では特に規制がありません。
情報を仕入れてトランス脂肪酸を出来る限り摂らないように工夫しよう。
3、サラダ油やマーガリンはやめ、良質のオイルをしっかり摂ろう。
バターは控えめに。
良質のオイル(亜麻仁油やココナッツオイル)をしっかりと。
さいごに
私は若い頃、トラウマや不摂生が原因で重い精神疾患になりました。
食生活を見直し、5年かかりましたが病気を克服することができました。
きちんとした栄養素をとりいれることで、健康な身体や心が守られます。
重い病も栄養素によって克服できます。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
>>次の記事はほんまに牛乳でカルシウムはとれるんかな??牛乳について調べてみた♬
Comment
トランス脂肪酸のことを知ってからは、マーガリンを買うのをやめました。それで大丈夫かなと安心していたのですが・・・。 でも、バターにも入っているんですね。これはショックです。バターもダメなのでしょうか?
坊主おじさんへ
記事をいろいろと読んでくださり、ありがとうございます。
バターの件ですが、バターがダメということはありません。たくさんの量を摂ることはおすすめはできませんが、質の良いものを適量であれば問題ないと思います。
ただ乳製品ですし、動物性ということもあって、お肉をたくさん食べたりその他の乳製品が多いならば、少し量を調整されるなどを気をつけるだけでもよいのではないかと思います。
摂りすぎもいけないけれど、一切食べないというのもストイックすぎるのかな・・と感じます。
興味深く拝見させていただきました。
おそらくトランス脂肪酸のことをこき下ろす内容だろうなと思っていたら、すごくわかりやすく公平な視点で、意見を主張されているように思いました。
ただ、一点だけ訂正していただきたい項目があります。
「(追記)2015年6月16日アメリカが3年以内にトランス脂肪酸の食品添加を全廃すると決定しました。」
の部分です。
農林水産省のホームページをご確認ください。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_kokusai/usa.html
規制されたのは、トランス脂肪酸全てでなく、「トランス脂肪酸を含む部分水素添加油脂」です。
トランス脂肪酸を規制すると、乳製品もダメということになってしまいます。
トランス脂肪酸を含む部分水素添加油脂がGRAS(一般的に安全と認められる≒無制限に食べられる)を外れたという内容です。
厳密に言うと、部分水素添加油脂の範囲も指定されています。
言い方が難しいのですが、うまくかみ砕いて表現していただけるとありがたいです。
参考までに、以下の米国食品医薬品庁(FDA)のページが、規制のおおもとの資料です。
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm451237.htm
業界関係者さま♬
コメントを頂いてありがとうございます。
とても参考になる貴重なご意見をいただけてすごく嬉しいです。
早速農水省のホームページを参考にさせていただきました。
確かにご指摘のとおり、追記の部分は説明が不十分でした。
複雑な内容ですので、随分と端折って書いた覚えがあります。
再度伝わりやすいように、誤解を招かないようにと訂正いたしました。
もしよかったらご確認ください。
業界関係者の方からこのような的確なご指摘、ご意見をいただけて大変嬉しいです。
私は誰とも争うつもりはありません。
ひとりでも多くの方が食や健康に興味をもっていただいて、心やカラダを大切にしてほしいと願い記事を書いています。
そして、少しでも良い食環境や少しでもきれいな大地や自然を後世の方たちに残したいと思っています。
コメントいただいて、とっても嬉しいです。
非常に参考になりました。
どうもありがとうございました♬♬
よくまとまっていて状況が理解できました。
ありがとうございます。
まあ、日本はなんでしょうね…。